海外赴任の準備


実際、海外赴任を言い渡された本人はともかく家族にとっては寝耳に水の状況。ただ、その一方で、子供の問題もあります。あらゆる準備を想定してシミュレートする場合、家族が帯同するか、単身赴任にするかという事も、できればこの段階で決めておきたいところです。子供が自立している場合は特に問題はありませんが、まだ進学を控えている段階の場合は、非常にナイーブな状況となります。

海外赴任の準備で最も苦労するのが、この家族の帯同をどうするかという点だと言われています。ただ、ある程度のスパンで区切った上で、どうするかという事は決めておいて損はないでしょう。とはいえ、家族という形態を持続させる上では、やはり帯同が好ましいでしょう。単身赴任で、しかも海外となると、どうしても家族関係が希薄になってしまいます。

自分の望まないタイミングで生活拠点を海外に移すというのは、非常に難しい問題です。また、感受性豊かな時期に海外で生活するとなると、風紀や文化の問題もあり、一筋縄ではいきません。それでいきなり生活拠点を海外に移すとなると、大抵の場合において相当な苦労やストレスが生まれることになるでしょう。もちろん、子供の進学など状況に応じて変わってくる面もあるので、ひとつの結論で済ませるわけにはいきません。

海外に憧れる人は少なくありませんが、それはあくまで家族旅行などの場合。その場合は、家族を残す事も選択肢に入れる必要があるでしょう。それが元で、離婚、一家離散という事につながる可能性は、決して否定できません。


小学生

親戚に面倒を見てくれるという人がいれば良いですが、そうでない場合は、老人ホームに代表される施設や、訪問サービスなどのお世話になることも考えなければならないでしょう。特に、子供だけを残すという場合は、それが最も重要となってきます。しかし、これはあまりおすすめできない手段です。近年では、海外赴任する会社員に対して家族寮を用意しているケースもあるので、そういった寮を利用するという事も考えられます。

後者にしても同様で、特に受験を控えている場合は、あまり好ましくはありません。単身で海外赴任する場合、残された家族に対するケアや準備も、海外赴任の準備と併行して行わなくてはなりません。妥当なのは、寮に入るという選択です。寮がない学校の場合は、寮を用意している学校への編入も視野に入れるべきでしょう。

小学生までの段階では子供だけ残すという事はまずないでしょうが、中学、高校生の場合は、状況によっては子供だけが学校の卒業と進学、あるいは就職のために、国内に残るというケースは十分にあり得ます。寮以外の選択肢としては、下宿も考えられます。その場合は、子供の生活拠点と生活環境の確保が必須となります。また、子供ではなく、海外赴任をする本人の父親や母親といった高齢者を残す場合も、しっかりと準備をしておく必要があります。

寮のある学校ならば、これで問題はないでしょう。祖父母などの親戚宅に預けるというケースもあれば、下宿を営んでいる所に預けるというケースもあります。前者の場合、親戚宅に負担がかかりますし、何より子供の精神面に大きな影響が出てきます。食事をはじめとした家事の問題は、それで解決できます。


アジア

アジア圏内ではこの方法が多く、タイ、ベトナム、台湾、フィリピンといった国の場合は、この方法が用いられています。ビザが必要ない国も例外的に存在していますが、基本的にはビザを発行してもらわなければ、短期滞在しか許されません。次に、日本でビザを取得し、赴任先で労働許可を取得するという方法です。あらかじめ準備を万全にした上で海外赴任を行う事になるので、気は楽ですね。

海外で長期間生活をするためには、ビザを取得しなければなりません。この方法は先に現地手続きが必要なので、少々混乱するケースが多いようです。そして、ドイツやスイス、オランダ、チェコ、マレーシア、シンガポール、メキシコといった国では、ビザを国内では取得せず、全部の手続きを現地で行います。海外赴任後に行うので、忘れないよう注意が必要です。

アメリカやインドなどにおいて、この方法が用いられています。一番スムーズな方法は、日本国内で申請手続きを行い、日本でビザを取得するというものです。これは、アメリカ、中国、韓国、ブラジル、さらにはフランスやイギリス、イタリアといったヨーロッパ諸国において有効な方法です。海外赴任の場合は短期の滞在という事はまずないので、必ずビザの準備が必要となります。

赴任先でも手続きが必要なので、少々面倒です。さらに、最もスタンダードな方法として、先に赴任先で労働許可を取得し、その後に日本でビザ取得の手続きを行うという方法があります。ビザの取得方法は赴任する国によって手続きが若干異なる他、手続き自体もいくつかあります。